このように日米食品貿易の興隆と共に昭和期を歩んだ西本貿易も昭和後期に到り大きな岐路に立たされます。従来の単純な貿易業務では新しい時代に生き残ることは難しく、昭和後期からの停滞傾向を逸回する為には新しい事業方向が必要とされました。

 

ここで当社は事業内容の一層の国際化推進と製造から販売までを一貫して手がける能力の整備という二つの目標を掲げました。これは、世界の食品市場が従来にも増して国際化するという見通しと共に、そこで求められる価値がより多様化・高度化するという予見に基づくものでした。実際その後の海外での日本食ブームや海外製食品・食品原料の輸入の増大は目を見はるものがあります。また、輸出入食品に求められる価値基準は価格だけではなく高度な安全性を始め、より高い加工度、繊細な食味やパッケージングなど急速に多様化して来ました。

Wismettac Asian Foods, Inc.<br/>ロサンゼルス本社
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Wismettac Asian Foods, Inc.
ロサンゼルス本社
米国で広く受け入れられる日本食
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米国で広く受け入れられる日本食

このように新しい道を歩み出した努力は1990年代後半から徐々に実を結び始めました。国際的メーカー商社として、お客様と産地のお取引先の双方に満足して戴ける商品力、販売体制の充実を心懸け他にはないキメ細いサービスを提供すべく日々社員一同努力致しております。

 

私たち西本Wismettacグループはお客様・お取引先様に支えられて迎えさせて戴く節目ごとに感謝の気持ちを新たにし、より一層社会のお役に立てる会社としての道を歩んで参ります。