1945年に終りを告げた第二次世界大戦は、日米の食品貿易に画期的な変化をもたらしました。漸く国際社会への復帰を果たした日本市場は、海外から多くの、そしてより多様な食品・食糧を求めるようになります。
戦後、満を持して西本商店、改め西本貿易として再出発した当社は、当時米国統治下にあった沖縄を含めた日米貿易に先陣を切って復帰し戦前に優る多種多様な米国食品を日本に紹介、この時期の日本の食卓の国際化に貢献しました。
1950年代初頭には、米国産品の買付並びに日本食品の販売拠点として、ロサンゼルスに現地法人を設立し、米国への再進出を果たします。これも日本の商社としては、終戦後最も早い事例であり、再び当社の精神的バックボーンの発露となりました。
当社がカリフォルニアにおける米の栽培流通の基礎を築いたのもこの時期です。今日カリフォルニア米として発展を遂げたビジネスの源流もまた当社のチャレンジ精神の結果として誇りとするところです。